パソコンでCPUと言えばなくてはならない心臓部分です。ハイエンドCPUの内容を考えるとこれからのCPUメーカー(Intel、AMD)の理想を伺えます。開発コードネーム「Skylake」。Coreプロセッサとして第6世代として最初の製品がリリースされました。今回、そちらをご紹介します。倍率ロックフリーモデルのCore i7-6700K、Core i5-6600Kが第一弾として姿を現しました。これが「Skylake-K」と呼ばれる2つです。

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Skylakeについて

プロセッサの概要ですが、まず第5世代から変わりがないのは製造プロセス14nmという点です。また、CPUパッケージはLGA1151。前世代のHaswellとBroadwellで採用されていたLGA1150との互換性はありませんのでご注意を。しかし、CPUクーラーの流用を考えている場合は可能です(LGA1150対応のもの)。CPUクーラーの固定位置、マザーボード上の穴の位置がLGA1150世代と同じであるためです。気を付けたい点としては今回発売された、Core i7-6700K および Core i5-6600K はどちらもCPUクーラーは付属しませんので単品での購入をされる方は十分に注意しましょう。
そして、今回の大きな変化となっているのがCPUに統合されているメモリーコントローラーがDDR4に対応するようになったところです。DDR3Lにも対応しています。厳密にはデュアルチャンネルDDR4-2133/DDR3L-1600に対応とはなります。これを機会にDDR4メモリは大きく普及すると考えられます。理由としては、タイミングよく発売されるInteru100シリーズのチップ搭載マザーボードのつくりでDDR4メモリ搭載が優先されているためです。そのため店頭売価も下がると考えられています。どんどん普及していくのではないでしょうか。価格が安くなるだけではなくDDR4対応での効果はメモリの帯域拡大です。DDR3Lのチャネルあたり帯域が25.6GB/sに対してDDR4はチャネルあたり帯域が34GB/sでおよそ33%帯域が拡大しています。

進化した内蔵グラフィックス

結果から言うと、グラフィック性能の順調な進化でゆくゆくはゲーミングPCにもグラフィックボードが不要になる日もそう遠くはないかもしれません。今回姿を現した「Skylake-K」はDirectX12に対応する新たなGPU「Intel HD Graphics 530」を内蔵。前世代のIntel HD Graphics 4600を持つCore i7-4790Kから10~25%の向上と内蔵GPUを使用したベンチマークテストで記録したとの報道もあります。大いなる進化と言えますし今後に希望も膨らんでいきますね。さらに言えば、ドスパラ公式ブログでは約20%の性能向上ともいわれています。他にも、一部のマニアにとって喜ばしいことでオーバークロック設定がより細かく設定が可能になっていることです。クロックジェネレーターが外付けになったことがわかりベースクロック設定の柔軟性が高くなりました。

Intel Z170チップセットについて

「Intel Z170チップセット」が今回の対応チップセットで同時リリースされています。この大きな特徴は、CPUとPCH(Platform Controller Hub、いわゆるサウスブリッジ)間がこれまでのDMI(Direct Media Interface) 2.0からDMI 3.0へ変更されているところです。「Intel 9シリーズチップセットと比較して40%のI/Oレーン速度向上」というIntelからの報道がありますし、帯域幅拡大でIntel Z170チップセットでは、6基のSATA 6Gbpsポート、最大10基のUSB 3.0ポートをサポートしているほか、最大20レーンのPCI Express 3.0が提供されています。PCI Expressバスの特徴としてはIntel Z97 Expressの最大8レーン(PCI Express 2.0)から格段に増強されています。最後にIntel Z170チップセットを取り入れた時のマザーボードですがPCI Express 3.0レーンを存分に活かして、接続にPCI Expressを利用するM.2、そして、SATA Expressを複数実装している場合が多く見られます。

PC自作時の気を付けたいところ

IntelZ170チップセットですが、標準状態でUSB1.1が無効化されているとの報道がなされています。注意点としては今回のチップセットを搭載したマザーボードを使い組み立てたPCでWindows 7(Service Pack1)をインストールした時にUSB1.1接続のキーボードなどが認識されない事が指摘されているところです。とはいえ、 Windows 8.1以降は、xHCIコントローラドライバがインストールメディアに組み込まれているのでその心配はありませんね。

まとめ

Skylakeは性能が前世代のCPUよりも格段に向上したということではありません。将来的な性能の向上や拡大に備えた土台を整備していくという内容が表れています。具体的にはCPUとメモリ、またはPCH(サウスブリッジ)との間での帯域拡大です。今後も世代を重ねてSkylakeアーキテクチャのCPUは帯域幅を広げていくことでしょう。そして、そのことによりゲーミングPCでさらに高度なゲーミング表現が達成されると思います。これからの進化が楽しみになります。

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